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接骨院と整体院との違い

こんにちは、暑い日が続きますが、何よりも台風の進路が心配ですね。週末関東地方直撃との報道もありますがあまり大きな被害が出ないことを祈るばかりです。

本日は接骨院と整体院との違いについてお話したいと思います。

接骨院と整体院はよく混同されがちですが、実際には両者の役割と提供するサービスには明確な違いがあります。接骨院は、国家資格を持つ柔道整復師が運営し、骨折や脱臼、捻挫などの外傷の治療に特化しています。これに対して整体院は、法的な資格要件が設けられておらず、基本的にはマッサージや体の調整を行う施設です。そのため、整体院で提供されるのはあくまでもリラクゼーションや一時的なコリの解消であり、医療行為としての治療は行われていません。

接骨院で行われる治療は、医療保険の適用が可能な場合があり、病院と連携して外傷後のリハビリテーションなどを行うこともあります。一方、整体院では治療を名乗ることは法律により禁じられており、健康増進や癒しを目的としたサービスが主体です。このため、医療的な観点から見ると、整体院での施術は医学的根拠に基づく治療ではなく、あくまでもマッサージとしての側面が強いと言えます。

したがって、具体的な治療が必要な場合、例えば交通事故やスポーツ中の怪我などで外傷を負った場合には、適切な医療行為を提供できる接骨院を選ぶべきです。整体院では、これらの外傷に対する医療行為を行うことはできませんし、行ってはならないとされています。接骨院は治療とリハビリテーションを専門とする場所であり、その専門性が患者の回復を助けることに直結しています。

しかしながら、一部の整体院では「腰痛(ぎっくり腰)が改善する」、「脊柱管狭窄症の根本改善」といった、過大表示をしているところがあるのも事実です。改善という便利な言葉を使ってギリギリ医師法や医薬品医療機器法(旧薬事法)に抵触しないようにしていると思いますが、あまりにも無責任な表現だと言わざるを得ません。

確かになんとなく疲れて肩が凝ったから揉んでもらうかとリラクゼーション的な意味合いで整体院を利用するのは悪くないと思います。でも、治療を目的に行くのであれば整形外科か、接骨院という選択になります。特に腰痛や首の痛みなどは正しい治療をしないとその時は楽になったような気がしても却って悪くなってしまうこともあります。医師や柔道整復師といった専門家のもとで治療を受けるべきだと思います。

次回は柔道整復師とはについてお話したいと思います。

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